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箸塚に立つ柳の大木と、歯形の葦

2月 8, 2010 - 4:57 pm コメントは受け付けていません。

 箸塚(滋賀県守山市)に立つ「柳の大木」と「歯形の葦」を、
ご存知でしょうか?
 蓮如上人に伝わるエピソードを、親鸞会で聞くことができました。
 紹介しましょう。

 1日およそ35000台もの車が通行し、琵琶湖の西岸と東岸とを、
陸路に比べ、50分も短縮して結ぶのが、琵琶湖大橋。
 大橋の西近辺がちょうど大津市堅田、東近辺は守山市金森に
あたります。
 蓮如上人は、この堅田と金森の間を、よく船で往来されたと
いわれます。

 そのご布教の足跡「蓮如上人箸塚」が湖畔に残されています。
 琵琶湖の入江の中でも、一段とくぼんだ場所にあって、周囲を
石の柵で囲まれ、「蓮如上人箸塚」と刻まれた歴史を感じさせる
細い石柱が立っています。
 中には、湖面から吹く風になびき、そよそよと枝を揺らす
柳の大木が立ちます。

 蓮如上人と、柳の木との関係は??
 昔から語り継がれる言い伝えによると……。

 ある時、蓮如上人が、堅田から守山の赤野井浜に船でお着きに
なり、浜辺で弁当を召し上がられました。
 食事後、使われた箸をほとりに植えられると、後日、それが、
大きな柳の木になったといわれます。

 さらに、この柳の木の周りに茂る葦の葉にも、他で見られぬ
特徴があります。

 それは……。

 葦の細長い葉の中央に、ギザギザの傷があって、あたかも
歯形のような斑点がついているのです。

 実はこれが、蓮如上人の歯形だと、伝えられています。

 上人が比叡山の僧兵から逃げておられる時、葦の葉を噛まれて
飢えをしのがれたといわれ、以来、この辺の葦の葉には
歯形がつくようになったと、村の伝承に残っているそうです。

 身の危険をも顧みられず、ひたすら真実開顕の一路を進まれる
蓮如上人のご恩に感泣した人々が、箸塚や葦の葉に託して語り伝えた
のでしょう。