蓮如上人桜

4月 26, 2010 - 1:39 pm コメントは受け付けていません。

 花といえば、、、

 そう、桜ですね。

 今年は、4月でも肌寒い日が続き、桜の開花期間が長かったようです。
 そこで今回は、「蓮如上人桜」について。
 蓮如上人と、桜の木??はて、と首をひねる方もあるかもしれません。
 そのエピソードを、親鸞会で聞くことができました。
 紹介しましょう。

 桜の木のある場所は、琵琶湖の東方・日野町(滋賀県)です。
 蓮如上人の布教拠点の一つ金森(滋賀県守山市)から、鈴鹿山脈の
方向へ、車を三十キロほど走らせると、到着します。

 その日野町の『日野のふる里むかし話』によると、
「照光寺に蓮如上人桜あり」と紹介されています。
 照光寺は、近江鉄道本線「日野」駅近くにあり、開基は、源氏の流れを
くむ武士・花木吉成です。

 吉成が仏門に入ったきっかけは、他人の命を奪うことを名誉とする
武士の所業に、強い罪悪感を抱き、世の無常を深く感じていたからでした。

「人生このままでいいのか……」

と悩んでいたちょうどその時、蓮如上人が日野地方へ布教に来られます。

 その一度の聞法が、吉成に一大決心をさせます。

 吉成は武士の身分を捨て、すぐに、蓮如上人のお弟子となり、
名も「了明」と改めました。

 さらに、自らの屋敷を聞法道場として開放し、蓮如上人のご法話が
開かれたのです。

 その吉成の屋敷には、見事な桜の木が植えてありました。
 蓮如上人は、この桜を大変お気に召され、じっと花の下にたたずんで
おられたといいます。
そのお姿の気高さに感激した吉成は、「蓮如上人桜」と命名し、
子々孫々まで、この日の感動を伝えたということです。
 文正元年(一四六六)春のことでした。

 照光寺の本堂前には、今も、そう高くはない蓮如上人ゆかりの桜が
風に揺れています。

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