天台宗の住職、上人の威徳に打たれ一座でお弟子に。

12月 7, 2010 - 10:31 am コメントは受け付けていません。

 般若岩(石川県)から出られた蓮如上人のご一行は、山中温泉へ
向かわれました。(前号参照)
 その途中、ある寺の門前の石に腰掛けられ、山道のお疲れを癒して
おられた時のことを、親鸞会で聞きました。

 この寺は、天台宗豊原寺の末寺・徳性寺でした。

「時に住持、立出て面接をなすに、凡俗にあらず、即ち上人なるを知り、
恐懼歓喜して直ちに出離要路の教を求む。我、聖道の教を受け、
未来仏果に至るべき要門を聞きつれど、元より下根下機の身なれば、
来世は永く三途に沈むより外なし。由て根機相応の要法ましまさば
教え給えと願いければ、上人直ちに弥陀の弘願を説き給う」
(徳性寺略縁起)

 住職は、一目、蓮如上人を拝見するなり、「ただ人にあらず」と
感じたといいます。
 かねてより有名な吉崎の蓮如上人と知り、大変喜び、後生の一大事
解決の道をお尋ねしています。
「聖道門の修行をしていますが、私のような罪深い者、とても救われる
教えではありません。こんな者でも助かる教えがありましょうか」
 蓮如上人は、直ちに、「どんな人をも、必ず助ける、絶対の幸福に」と
誓われた阿弥陀仏の本願を懇ろに説かれたのです。
 この住職は、一座のご縁で上人のお弟子を申し出て、
「教願房」の名を賜り、聖道門天台宗を捨て、浄土真宗に改めたのでした。

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