上人の腕の中、泣き止んだ赤ん坊。それを見た仏法嫌いの父親は……

6月 8, 2011 - 4:29 pm コメントは受け付けていません。

 親鸞会で、蓮如上人の話を聞くことができました。

 蓮如上人が、加賀の本泉寺(現在の金沢市)に滞在しておられた時の
こと。
 聞法に訪れる人があまりにも多いため、門前の川を掘りかえ、参詣に
便利な道を、新たに造ることになりました。

 ところがただ一人、邪険で仏法嫌いな高宗兵衛という男が、屋敷の
移転を承知しません。
 そこで、上人自ら頼みに行かれることに。

 それでも宗兵衛は、意地悪く、奥の部屋に隠れて会おうとしません。
 客間で蓮如上人が待たされていると、隣の部屋で寝ていた赤ん坊が
泣き出します。

 上人は、赤ん坊をあやされながら、
「大きくなったら仏法を喜んでおくれ。お前の両親は仏法が大嫌い
でなぁ。死んだ後のことも心配しないで日暮しをしている」
と話しかけられると、赤ん坊は急に泣き止んで話を聞くようなそぶりを
したといいます。上人は、阿弥陀仏の本願を独り言のように、懇ろに
話しかけられました。

 奥の部屋で聞いていた宗兵衛は心打たれ、走り出て、蓮如上人に詫び、
わが身の浅ましさを懺悔して、熱心に仏法を聞き求めるようになったと
いいます。

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