親鸞聖人と身代わり名号石

7月 1, 2009 - 3:02 pm コメントは受け付けていません。

本願寺が延暦寺の悪僧に襲撃されて以来、蓮如上人は命を狙われることになります。
蓮如上人は布教を進めるべく、各地で法話を説き続けます。
法話を説けば、必ず多くの人々がそこに集う。
人の集まるところに蓮如上人ありと、噂を聞きつけた悪僧がやってくるのです。

ある日、命を狙う悪僧から逃げて、蓮如上人は安養寺へとやってきます。
しかし、門前まで来たはいいものの、もう逃げる場所はありません。
石柱の陰に身を隠すものの、細い柱。
切りつける悪僧の刃に、もはやこれまでかと蓮如上人は危機を迎えます。
しかし、どうしたことでしょう。
悪僧が右から切りつけます。
すると、石柱が右へと動いて、刃をその身で受け止めます。
これは異なことと、悪僧はさらに左から切りつけます。
すると、その刃も左へと動いた石柱が受け止めます。
右から斬れば石柱は右に、左から斬れば左に。
悪僧が苦心しているうちに援軍が到着し、蓮如上人は九死に一生を得るのです。
足に怪我を負ったものの、生き延びることができたのは石柱のおかげ。
以来、この石柱は名号を与えられ、「身代わり名号石」と呼ばれています。

現在でも、京都の安養寺には「蓮如上人御身代わり名号石」が安置されています。
本堂の中、本尊左側の厨子です。
1メートル以上の細長い石柱。
表面に刻まれているのは「無礙光如来」との御名号です。
また、寺伝に記されている言葉があります。
その意味は、真の教えを知りつつも御恩報謝に奮い立たない者について。
そういう者は木石にも劣る、との戒めです。

石柱さえその身を盾にして蓮如上人をお守りしたのです。
意思を持つ我々人間がその教えを正しく継がないでどうする。
浄土真宗の教えを学ぶには、親鸞会で法話を聞くといった方法があります。
この話は、きっとそうやって人を正しく導こうと示唆しているのでしょう。

Comments are closed.