蓮如上人と母

4月 23, 2009 - 12:10 pm コメントは受け付けていません。

蓮如上人の母は誰なのか。
本願寺で働く下女と予想はされていますが、実のところ不明です。
しかし、存如の正妻ではないことは事実です。
それを考えると、やはり身分の高い者ではないのでしょう。

蓮如上人が6歳のとき、父・存如は正妻を迎えます。
それを機に、蓮如上人の母は本願寺から姿を消します。
おそらく、下女である自分がいることで蓮如上人の足かせになると思ったのでしょう
正妻の子でないとはいえ、蓮如上人は長男。
存如のあとを継がせ、本願寺の法主となってほしいと願っていたのでしょうね。

蓮如上人の母は人知れず夜の闇へと姿を消します。
もちろん、幼い蓮如上人にも知らせず。
母を慕っていた蓮如上人の嘆きはどれほどでしょう。
下女であるがゆえに、蓮如上人がどんなに懇願しようとも誰も探してはくれません。
こうして、蓮如上人は幼くして母との別れを経験するのです。

以来、蓮如上人に待ち受けるのは継母からの冷たい仕打ち。
そして、後継者争いです。
母に育てられている間、ずっと聞かされ続けていた母の願い・・・
親鸞聖人のみ教えの再興、それだけが蓮如上人の支えとなります。

・・・それにしても、浄土真宗の善知識方は母と縁が薄いですね。
宗祖である親鸞聖人は8歳という幼さで母と死別。
そして蓮如上人は6歳で生き別れ・・・

蓮如上人は布教の際にも母を探されていたといいます。
母の出生が近江との情報を手に入れれば、その足で確認に向かう。
九州の豊後にいると聞けば海を渡る・・・
そのときの蓮如上人はすでに50歳を超えています。
しかし、努力も空しく再会は叶わなかったのです。

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