親鸞聖人二百回忌法要に、一休の姿。
12月 3, 2009 - 4:10 pm
■蓮如上人が法主に就任されてから4年後(47歳)の寛正二年、
京都の本願寺では、親鸞聖人二百回忌法要が盛大に勤修されました。
金森や堅田の門徒をはじめ、各地からの参詣者は数百人を超えたと
いわれています。
それまで人影がなく、さびさびとしていた本願寺が、わずか四年で
一転、爆発的な飛躍をとげたのです。
二百回忌法要に参詣した中には、飄々とした一休の姿がありました。
臨済宗の僧でありながら、蓮如上人と親交が深かったといわれます。
その一休が、この時、親鸞聖人の御影前に次のような和歌を捧げて
います。
「襟まきの あたたかそうな黒坊主
こいつが法は 天下一なり」
一休らしい屈折した表現ですが、いかに、本願他力の教えに
引かれていたか。
蓮如上人より21歳年上で、宗旨の違いをこえ、
親鸞聖人の教えが説かれる本願寺にまで足を運んでいることからも、
その傾倒ぶりが、よく分かります。
■さらに、教線の拡大は近江(滋賀県)だけにとどまりません。
三河(愛知県)では、高田派上宮寺の住職・佐々木如光が
上人のお弟子に。早速に、三河、尾張、伊勢の百カ寺を率いて、
三河門徒を形成しました。
また、摂津(大阪府)では、当時、最大勢力を誇っていた
仏光寺派から転ずる寺も出てきます。
しかし、このような急速な法輪拡大を、黙って見ている比叡山で
あるはずがありません。
「本願寺を打ち壊せ」と悪僧たちが叫び、
不穏な空気が覆い始めます。
蓮如上人のご身辺にまで、危険にさらされる事態が起きようと
していました。